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手ブロ創作企画関連
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ちょっとずつ進んでいく2人。

西方の家族構成は両親(健在、田舎で農業)のみ。
実家には黒柴のクロが一匹。犬好き。
元妻とは20代半ばに結婚して30代半ばに性格の不一致で離婚。
子供は無し。
マンションで一人暮らし。


この辺りからBL色が強くなってくる気がします///
苦手な方はスルーして下さいませ。


+++






「好きなんです…西方さんの…ことが…」


どう言う意味だと聞くにはあまりに真っ直ぐな言葉で、
冗談だろうと言うには酷く真面目な顔をしているものだから、
俺は言葉を探して口を結んだ。

普段の緩い笑みも影を潜め、苦しくなる様な声で言われて頭が混乱する。

そんな顔をして、キャラじゃないだろう。
何かの思い違いか、気が迷ったか。
どちらにしても朝倉にとって良い事では無い。
だからと言って、勘違いだと一蹴するのも、どうしてだか出来なかった。

「男だぞ?」
「見ればわかります」
「しかも40も半ばを超えた、…言うなればオヤジだ」
「知ってます」

オヤジという言葉にさえたじろがないとは、随分とこじらせたものだと額を押さえる。


「悪いが、俺は朝倉をそう言う目で見たことはない」


「…分かってます」


少し傷ついた様な、それでいて困ったような
曖昧な笑みを浮かべて煙草を探す姿に、
『ある意味ゲイかもしれないですよ、俺…』と、そう言っていた事を思い出した。
あれは俺の方からゲイなのか?と問いかけたのだった。
おそらくその頃には、朝倉は既に自分の感情をこじらせ初めていて、
俺自身その事をうっすらと感じとっていたのだ。
何故その時に気付き止めてやれなかったのか。
止めてやっていれば…と、

そこまで考えて少し胸が痛んだ。


「、俺は、もう長い間恋なんてものとは縁が無くて、
だから、…申し訳ないが、これから先も誰かに恋をする自信が無い…」

どう言えば、彼の傷を最小限に抑えられるか、
そればかり考えて言葉を探す。


「朝倉だから、こんな事を言う訳じゃない。
相手が例え絶世の美女だったとしても、俺はこう答えただろうと思う。

だから…、」




だから傷つかないでくれと言うのは、あまりに虫が良すぎるだろうか。








***


胸が痛んだ理由は…?

シェネルのベイビーアイラブユーがこの二人のイメージソングになっている。

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